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2.22023
「みてござる」
「みてござる」
(西端春枝 大谷派淨信寺副住職)
「貧乏でおまえに何もしてあげられなかった。何か餞別をしたいんだけど、それもできない。物を買うお金もないので、火にも焼けないし水にも流れない言葉をあなたに贈ります」そう言ってお母さんが平仮名で書いて、手渡されたのが「みてござる」という言葉だったんです。その言葉を持って大阪に出るのですが、やはり辛い船場でのご奉公があって、ある時淀川の堤防を歩きながら「辛いなあ、お母さん恋しいなぁ。この川にはまれば楽になれるのに」と思っていたら、ふと「みてござる」という言葉が頭に浮かんで引き戻してくれたそうです。
「みてござる」には、「見る」・「観る」・「診る」・「視る」・「看る」などたくさんの意味が込められています。
辛い時は特に、自分は誰にもみてもらえていない。自分は孤独だと思うかもしれません。
しかし、実はそんなこともなく、たくさんの人がみてくれているものです。
人間は弱い生き物なので、ついつい楽な方に、時には悪い方に流されてしまいそうになります。
そんなとき、自分を支えてくれるのが周りの人間や先人から継承された「教え」だと思います。
自分がまけそうになったとき、どれが助けになるかは人それぞれだと思いますが、助けていただきながら自分の哲学を構築し、弱い自分と戦っていくことが大切なのだと思います。
自分も周りもよくみているもので、みられていないことなど無いのです。
良いことも悪いことも必ず誰かがみてくれています。悪い自分があっても、素直に悪い自分も認め、良くしていくために細かく具体的にして改善を積み重ねていくことが大切だと思います。
豊かな人間関係を基にみんなでより良くなっていきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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