「松井秀喜の才能を花開かせたもの」

（山下智茂星稜高等学校副校長・野球部監督）

“彼は高校時代、電車で1時間かかる町から通っていたのですが、行き帰りで本を読むように勧めました。最初は野球が上手くなってほしいから野球の本を読ませていましたが、次第に『宮本武蔵』や『徳川家康』などの歴史小説を薦め、最後は中国の歴史書とか哲学書を読ませました。本を読めば知識が広がるだけじゃなくて、集中力が高まるんです。それは打席に立って発揮する集中力に繋がるんですね。いまでも忘れられないのが、入学した日、「おめでとう」と言って握手した時のことです。手が象の皮膚のように硬くひび割れていたのです。ちょっとやそっとの素振りではああなりません。こいつ、どんだけ練習してんのや、とこっちが驚くほどでした。“

歴史書や哲学書を読み精神力を鍛え、人並外れた努力をし技術と体力を身に付けた。

この努力が才能を花開かせたということですね。

まさに、心技体を鍛えることで、自分の才能を開花させ、自分に与えられた才能を生かし切ったということです。

心技体がバランスよく育っていくことで、成果を掴み取ることが出来るようになっていきます。

それは誰にでもいえることです。

意味と価値を自分が見出さなければ続けることはできませんし、能力は同じでも、やっていることは同じでも、やっていることの意味と価値を感じていなければ成果は上がりません。

逆に言えば、意味と価値を感じてたら、それに意味と価値は生まれ、成果が変わるのです。

自分の意識ひとつで人はどんどん成長していき、成果を得られるようになっていきます。

成長し続けるためには、考え方や捉え方など感性がとても重要なのです。

今やっていることの意味と価値を感じられるようになっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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