「人生とは織物である」

（志村ふくみ染織作家・人間国宝）

“人の人生は織物のようなものだと思うんです。経糸（たていと）は変えることはできず、人間でいえば先天的なもので、全部自分ではどうすることもできません。ただその中に陰陽があるんです。そこへ緯糸（よこいと）がシュッと入ると、経糸一本一本を潜り抜けて、トン、と織れる。私たちの人生もこの通りだと思うんです。いろいろな人と接し、いろいろな事件が起きる。何かを感じる。でも最後はトンと何かをやって一日が終わり、また次の日の朝が来る。これをいいかげんにトンと織っていたらいいかげんな織物ができてしまう。だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。“

いい加減にやっていることは、いい加減なことしかできないし、もちろん成果にも繋がりません。

人生の限られた時間を使い、自分が関わってお客様の役に立ち、それが世の中の役に立つことが仕事です。

それぞれの人間に個性という色があって、色々な人が協力し合って一つの仕事を成し遂げます。

ひとりひとりが真剣に取り組んで初めて良い仕事となり、多くの人の役に立つ仕事になるのです。

与えられた仕事の中で、自分の色を出してみんなに喜んでもらう。

それに全力で取り組んだとき、仕事の醍醐味が味わえると思います。

日々の時間を充実したものにし、楽しく仕事をしていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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