「泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか」

（三浦綾子作家）

“私の教会の牧師は「悪口のほうが罪が深い」と言われました。大事にしていたものや高価なものを取られても、生活を根底から覆されるような被害でない限り、いつかは忘れます。私たちの何気なく言う悪口は人を死に追いやり、生まれてくる子を精神薄弱児にする力がある。泥棒のような単純な罰とは違うんです。それなのに、私たちはいとも楽しげに人の悪口を言い、また聞いています。そして、ああ今日は楽しかった、と帰っていく。人の悪口が楽しい。これが人間の悲しい性です。“

私は悪口が楽しいと思ったことはありませんが、楽しそうに話す人が多いのは事実ですね。

そして、確かに、泥棒に入られたことが原因で自殺したという話はほとんど聞いたことがありませんが、人に悪口を言われたことが原因で自殺したという話は時折耳にします。

人の悪口をいうことの方が罪深いと思いますが、不思議なことに人の悪口を言うことに罪の意識が無いと思います。

泥棒をすれば多少なりとも罪の意識はあると思いますが、人の心を深く傷つけてしまっても罪の意識がないのは大きな問題ですね。

物は新たに買ったり、直せば元通りに出来ますが、他人の心はそう簡単には元通りに出来ません。

悪口を吐くだけでは、誰の得にもなることはなく、自分にも相手にも悪影響を与えていくばかりです。

お互いにより良くなるための言葉を発し、良い影響を与え合える仲間になっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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