「白いものを黒と言われた意味を考える」

（牧野眞一ムッシュマキノオーナーシェフ）

“いま振り返ると、会長がおっしゃることは滅茶苦茶でしたね。普通の人だったら「えっ？」て顔をしかめるようなことを平気でおっしゃる。でも弟子の私らとしては、会長が白いものを「これ、黒だよな」とおっしゃったら、明日の朝までに黒にしなければあかんわけでしょう。会長はどういうことを求めていらっしゃるんだろう、と自分自身で懸命に考える。そこからいい知恵が出たり、創意工夫が生まれたりしてくるんですね。私はいまだに、会長から「これ、黒だよな」と言われて「いや会長、これは白ですよ」と言うことはありません。会長があえて黒とおっしゃるからには、意味があるに違いないと考えるんです。“

「理解できないこと」は今の自分の中に無いものだからだと思います。

見ているもの、知っていることが違えば同じ言葉でも違うものとなります。

だからこそ、理解できなかったときに、弾き飛ばすのではなく、なぜそう言われたのかを真剣に考えることが大切なのだと思います。

先ずは受け止めてみて、自分で考えてわからなければ色々な人の助けを借りれば良いと思います。

そうやってもがいていくと良い知恵が湧いてきたり、創意工夫が生まれたりするのです。

そして、それが受け入れられたとき、今までと違う自分に成長し、豊かになった自分と出会うことが出来るのです。

今の若い人たちには、とても理解できないかも知れませんが、ときには「命令には絶対服従」が必要な時もあるのです。

言葉や行動には必ず意味や意図がありますから、先ずはやってから考えればよいのです。

やってみればわかることもたくさんありますから、勇気を持って行動していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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