「社長が求めているものを求めているか」

（河田勝彦オーボンヴュータンオーナーシェフ）

“30年近く見てきて感じるのは、いまの子は人にとても優しい。それはいいことだと思います。でも、自分にも優しんですよ。これがいけない。こんなものでいいかなって許しちゃうわけですね。妥協点が早いんです。そうやって流して仕事をする子はなかなか伸びないと思います。逆にこだわりを持っている子はどんどん成長していきますよ。自分に厳しく、小さなことでもとことん追求するというある種の譲れない信念を持っている。それを貫いていくことが、僕は絶対に必要だと思います。いまはもう、どこのお店に行ってもいい原材料を使っています。道具も平等です。だけど、店によって味が違う。なぜか。それは作り手の思い、これしかないです。本人に熱い思いさえあれば、必ず技術はどんどん上達していきます。ですから、僕がどんなに口うるさく言ったって、結局は本人の意識次第なんです。“

「意識」や「姿勢」が大事であると河田さんはおっしゃっていますが、おそらく「意識」が先にあって、高い意識で取り組んだ結果として技術が磨かれていくということなんだと思います。

「プロとして」、「会社員として」、「人として」など、仕事において、大切な意識はたくさんありますから、どれから高めていっても良いと思います。

意識の高さに関係なく、「言われたことをやる」というのは、仕事において当たり前のことですから、やれと言われたことをやったり、真似をしているだけではだめなのです。

何をやって欲しいと思っているかを考えてやる。そして、やっているのをみたら、なぜそれをやるのかと考える。

人間は必ず何かを考えてから何かをするのですから、自分より出来る人の考え方を自分に取り入れることが大切なのだと思います。

そういう習慣をつけて、お客様が求めていること以上のことを提供し、感動してもらいたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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