「結果のコミュニケーション」

（田村潤キリンビール元副社長）

“45歳の時、本社の制作立案部門という、いわゆる花形の仕事から一転、高知支店の支店長を命じられました。高知視点は全国最下位クラスで、暗い雰囲気なのかと思いきや、意外と明るいんです。みんな人のせいにしているんです。本社の指示通りにやって売り上げが上がらないのは本社が悪い。自分のせいじゃない。負けても平気。誰かが何としかしてくれる。そういう典型的な大企業病、負け癖のついた集団になってしまっていました。また、当時の高知支店には決めたことをちゃんとやり切る文化がありませんでした。この文化だけはせめて作らないと、組織にならないと思い、それぞれが目標を定め、それを現場のリーダーと合意し、その結果をしっかり検証する「結果のコミュニケーション」を開始しました。“

自分で決めたことをやり切るなんて当たり前のことですが、残念ながら自分でやれる人は意外と少ないのかもしれません。

「あぁだから仕方がない。」「こうだからこのぐらいで良いや」そうやって自分も他人も甘やかしてしまっている人は多いと思います。

仕事でも、人生でも同じだと思いますから、「結果に拘って必ずやり切る」ことが重要なのです。

結果に拘って検証し、改善していけば必ずより良くなっていきます。

例えば、事故ゼロにすると言いながら、「事故したくないなぁ・・・」って意識しているだけでは事故は無くなりません。

「必ず前後左右の隣接を確認してから動く」と具体的な行動にすれば、自分の意志でやり切れ、隣接未確認による事故は無くなります。

そうやって当たり前に出来ることを増やしていけば、必ず事故ゼロになっていきますよね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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