「勝負にこだわるな、芸を磨け」

（藤沢秀行囲碁九段・名誉棋聖）

“碁の技術を磨くだけでは強くはなれない。いかに厚みのある生き方をしてきたかが問題になる。仕事も同じでしょう。仕事が悪化した。だが、その様相は盤上の布石のように無限でも、そこでどのような手を打ち、克服できるかの根本は、一つしかないと思うのですね。自分がどれだけ厚みのある生き方をしてきたかです。碁は確かに勝負を競うものです。だが、勝負を第一義に置いたら、逆につまらなくなってしまうのではないでしょうか。碁にはその人の個性、考え方、人生経験が表れますが、碁は感性の発露、芸に他なりません。“

自分という人間を磨いて、どんなことがあっても前を向いていられるようにしていくことが大切だということでしょうか。

人生も仕事も良いことも悪いことも起こりますから、その一つ一つに一喜一憂するのではなく、その一つ一つを経験として自分を高めるようにしていくことが大切なのだと思います。

時代や環境は常に変わっていきますし、相手のニーズや求めていることも変わっていきます。

そのような変化に対応するためにも、自分の知識や技術を磨くことが必要であり、それはいろんな経験や行動することによって得られるものの蓄積なのです。

自分の個性を活かし仕事をするためには、たくさんの知識や技術が必要ですし、何かを極めるためにはそれらを長い時間をかけて学習したり、練習し、習得する必要があります。

人生という修羅場でどれだけ一所懸命あがき自分を磨いてきたかで、イザというときにいろいろな手を打ち、苦境を克服することができるようになるのです。

目先の損得に囚われず、大きな視野と視点でいろんな経験をしながら、1日1日自分を磨いていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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