「水車の例えば話」

（中桐真理子リレイト代表・二宮尊徳７代目子孫）

“水車の下半分は天の力、つまり水の流れに従わなければ回りませんが、上半分はその流れに逆らわなければ、水車は水車の用を足しません。そうして「半分従い、半分逆らう」という姿勢を取ることによって、初めて水車は水車となり、人間の生活を助けるものになるのです。要するに、半分は天に逆らうことこそが人間の務めである、と。その当時は飢餓が続き、天に逆らっていく力を人間が失っていた時代であった分、尊徳は特にその部分を強調して訴えたのだと思います。“

両義性の考え方で、1つの物事には必ず相反する意味が存在しているということで、物事を考えたり、行動を起こしたりする際にも大きなヒントになる考え方です。

「どうにもならない部分はどこなのか、どうにかすべき部分はどこか」、「やらなくてはいけないことは何か、やっても良いことは何か」、「変えられる部分はどこか、変えられない部分はどこか」など2つのことをバランスよく考えていれば、物事の本質がよく見えてくるものです。

人生も仕事も同じで、「自分が絶対に譲れないこと、相手が絶対に譲れないこと」をバランスよく考えて譲れる部分をお互いに譲っていくことが大切なのです。

そうやりながら、みんなが成長し、高い次元でバランスを取れるようにしていくことで、豊かな人生になっていくものです。

みんなで協力し、豊かに成長していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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