「大事なことは現場、現場、現場」

（宮脇昭横浜国立大学名誉教授・国際生態学センター研究所長）

“教育とは単に手取り足取り教えることではないんですよね。大事なことは現場、現場、現場。大工や左官のように弟子はいかに師の知識を盗み取るかです。そういうハングリー精神でもって、初めて見えないものが見えてくる。いまはパソコンのキーボードを叩けばデータが出て、それをもとに何本か論文を書けばすぐに学位をもらえます。しかし、そんな研究はすぐに廃れるし、そんな人間は「本物の研究者」にはなれない。“

体験に勝る教育はなく。経験に勝る知識はないということですね。

理論や学問を持っているだけで、実践しなければ何も現実のものとなりませんし、理屈がわかったからと言って簡単に実行できるものでもありません。

失敗した経験というのは、必ず何か原因がありますから、理論や学問を基に考え、改善方法を見つけ、それを実践していくことで成功に変えることが出来ます。

そうした経験の積み重ねが知恵となって自分の実力になっていくのです。

あれもこれもやる事が増えて時間を取りずらい世の中になりつつありますが、時間の許す限り体験をすることが大切なのだと思います。

体験をする中で、自分よりうまく出来ている人をよく見て、細かいところ、出来るところから真似していくことで、その人の技術を盗むことができます。

理論と経験に基づいた体験というのは、確実性も高く、ものすごく自信となりますから、先ずは勇気を持って挑戦していくと良いのです。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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