「本当に大切なことは二十年かかる」

（中村桂子 JT生命誌研究館館長）

“いま私が館長を務めているJT生命誌研究館の開館20周年の時に、これまでやってきたことことや自分の思いをまとめたんです。皆さんにお知らせしようと。でも、それを見て一番納得したのは自分でした。私はこういうことをやりたかったんだって、明確に見えてきた。20年って生まれた赤ちゃんが音になる時間でしょう。そこで、本質的なことをきちんとやりたかったら、20年要るんだなと思いました。“

20年やってきて振り返ってみた時に初めて気づいたということですが、本当にそうだと思います。

私も最初はこの仕事は自分に向いていない。いつか辞めよう。そう思っていました。

しかし、仕事で壁にぶち当たり、色々なことを学び、自分を振り返ったとき、たくさんのことに気付き、本当はこの仕事は向いている仕事なのだと気づきました。

世の中の変化が早くなった影響なのか、早く見切りをつけたり、諦めてしまう人が増えてきて勿体ないなと思います。

自分の人生を振り返って自分の良いところ、悪いところに気付けるのも20年、30年と自分の人生を生きた結果でしか気づくことは出来ないと思います。

自分が決めた道をじっくりと腰を据えて真剣に取り組み、簡単に出来ないことを出来るようにしていくことが成長であり、簡単に出来ないからこそ、出来た時の感動は最高のものになります。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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