「今がどん底だと分かればそれ以上は落ちない」

（山下弘子）

“たぶん、その時その時、辛つらいことはいっぱいあったと思うんです。でも、あまり覚えていないことも多いんですよ。人間ってうまくできているんだなって本当に思います。もちろん、私も落ち込んだり、その先にある「どん底」までいったりすることがあります。私の場合、辛いとか、悲しいという時は「どん底」ではないんです。「どうしよう」と泣いている時はまだ大丈夫な証拠です。「どん底」になると思考が停止し、頭が真っ白になって何も考えられないし、誰の声も届かなくなります。真っ白な世界にただ一人取り残されたような感じですね。でも、全く誰にも会わずに一人でいる時間ってそんなに長くはありません。傍にいる人がちょっと声を掛けてくれるだけで、ハッと我に返る瞬間があります。その時に初めて人の優しさや励ましの言葉を受け入れて立ち直ることができるんです。いまが「どん底」だと分かれば、それ以上に落ちることはない。あとは上がるしかないわけですから。“

今が最悪だと思ったら、そこから先はもう落ちることはないのですから、前を向いて活動することが大切ですね。

どん底だとわかるまでは不安だと思いますが、いつがどん底かなんて誰にもわかりませんし、その不安を考えていても何も良いことはありません。

コロナ禍が始まったときも、いつかは終息するとは思いましたがそれがいつなのかはわかりませんでした。

だからと言って何もしなければ、良くなることはありませんから、その日その日でやれることからやっていっていたと思います。

「朝の来ない夜はない。」この言葉を信じ、ただじっとしているだけなく、夜のうちに朝の準備をし、夜明けとともに活動するのです。

不安に限らず上手くいかないことやミス、嫌だったことも同じだと思います。

「今がどん底で今からは良くなっていく」と自分を奮い立たせ、具体的に考え、今までの自分から何かが変われば、不安に打ち克ち、自分や周りが喜ぶ結果を得られるようになります。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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