「理屈でなく、体で覚える」

（西岡常一法隆寺・薬師寺宮大工棟梁）

“祖父は「どこそこの護摩堂の絵様はどんなか見てこい」「あそこの門の蛙股がどうなってるか描いてこい」と言う。私が言われた通りに見てきたことを話すと、「違う」。スケッチを見せても「あかん」と言うだけですわ。「もっとよく見てこい」「あかん」と何回も繰り返しているうちに、祖父の言うことが骨身に沁みて分かるようになってきました。要は、理屈ではなしに、体で覚えるということでしょうな。だから休憩する時がありませんでしたわ、修業の時代は。そういう修業が続いて、19歳の昭和3年頃、どうにか営繕大工として、祖父や父から認められるようになりました。…思えば4歳で祖父の現場に連れて行かれてから21年間です。“

最近八冠を獲得した将棋の藤井さんも、ドジャースに入団した大谷選手もたくさんの練習を重ね体で覚えてきたと思います。

理屈はわかっても実行するのは簡単なことではありませんから、何度も何度も諦めずに練習をするということが大切だと思います。

今すぐ出来ないから諦めるというばかりでは、何も出来るようになりませんから、「やる」と決めたことをやれるようになるまでやり切るのです。

小さな事でもやり切る習慣が自信をつけさせてくれ、やり切った小さな事の積み重ねが大きな成果を創ります。

必要になってから取り組んでいては遅いので、前もって練習したり、勉強することで、イザというときに備えておきたいですね。

小さな事を積み重ね、イザというときに成果が出せるカッコいい自分をつくっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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