「S君の生き方から教わったこと」

（木下晴弘アビリティトレーニング社長）

“K学院を目指して早くから通塾していた生徒たちの中でS君の成績はビリに近い状態でしたが、この塾で勉強するのが夢だったというだけあって勉強ぶりには目を見張るものがありました。“”一冊しかない参考書がボロボロになるまで勉強し、私もまた、他の生徒に気を使いながら、こっそり彼を呼んで夜遅くまで個別指導にあたりました。すると約2ヶ月後で700人中ベストテンに入るまでになったのです。まさに信じがたい伸びでした。“

S君というのは金銭的に貧しく、中学三年になってやっと念願の学習塾に入り猛勉強の末、超難関の私立高校に見事合格したのですが、入学を辞退して公立高校にいき、その後東大に合格したそうです。

彼は、金銭的に母親を少しでも楽にさせたいという思いから、勉強の仕方を学ぶために学習塾へ行き、公立高校を選び、独学で学び続け東大への道を切り開いたのです。

特に素晴らしいと思ったのは、その私立高校に進学することが自分の夢だったからと金銭的に無理だと分かっていても超難関の私立高校を受験し合格したことです。

夢を実現するために、自分のできることはすべてやり切る。そして、自分を支えてくれる周りのことを考え決断する。

勉強していく中で、超難関私立高校に入ることが目的ではなくなったのだと思いますが、これはなかなかできることではないと思います。

目先の欲を満たすより、その先の目的と周りのことを考え、行動していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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