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5.312024
「泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか」
(三浦綾子 作家)
“私の教会の牧師は「悪口のほうが罪が深い」と言われました。大事にしていたものや高価なものを取られても、生活を根底から覆されるような被害でない限り、いつかは忘れます。私たちの何気なく言う悪口は人を死に追いやり、生まれてくる子を精神薄弱児にする力がある。泥棒のような単純な罰とは違うんです。それなのに、私たちはいとも楽しげに人の悪口を言い、また聞いています。もし自分が悪口を言われたら夜も眠れないくらい、怒ったり、くやしがったり、泣いたりする。自分の陰口をきいた人を憎み、顔を合わせても口もきかなくなるのではないでしょうか。”
泥棒も悪口を言うのもどちらも悪いことですが、悪口の方がたちが悪いということですね。
昨今よくニュースにあるとおり、悪口で人を殺してしまうことがあることを考えると確かに…と思います。
言葉には言霊がありますから、口に出して言葉にすればするほど影響が大きくなっていきます。
悪口や後ろ向きなことを言っていても、何も良くなることはなく、むしろやる気がなくなって悪い方向へ向かっていきます。
何気なく悪口を吐いたりしてしまう、悪口を吐くことで自分は悪くないと思ってしまう、そのようなことを意識していないとやってしまうのは悲しいことです。
無意識に誰かを傷つけて、自分が気持ちよくなったつもりになっても、実は自分の心が荒んでいくばかりです。
相手が嫌だと感じることはやらない。自分が嫌だと感じることを相手にはしない。そうやってお互いに理解し合って行動をより良くしていくことで、豊かな人間関係はつくられていくと思います。
自分を客観視し、相手が悪いと捉えるのではなく、その状況や問題に対して自分が何をすべきか、自分が関わることで良くすることが出来ないかを考え、自発的に行動して解決していきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。