「大工の技術取得法三段階」

（田中文男大工棟梁）

“職人だからといって技術を売り物にするだけではいけない、もっと勉強しなければいかんのかなあ、という思いを強く持ったのです。大工の仕事は日々変わっていく。客層も、材料も、流通も、仕事の内容もどんどん変わっていく。親方に叱られながら必死で覚えたことでも、10年たつと使えなくなるんだから、厳しいよね。いま職人が注目されて、職人技が必要だとかもてはやされているけど、実際は一生食える職人技なんてものはないんですよ。常に自分で「習って高める」ことがその後の収入に比例していくんです。“

●大工の技術取得法 3段階

1. 慣れて身に付ける：いろいろな道具を自分の手足として使いこなすこと

2. 教えてもらって覚える：修行期間中に親方や兄弟子から、大工になるための常識（どうすればよいかではなく、職人としてやってはいけない、いわばタブー）を教えてもらうこと

3. 習って高める：死ぬまで勉強

これはどの世界でも同じで、世の中は変わり続けていきますから、一番大切なのは、三番目だと言われています。

そして、世の中が変わっても変わらないものが「基本」と呼ばれるものですから、「基本」が一番大事と言われるのです。

人間は「より良く」を求めて生きるものですから、世の中は常に変化し、成長しているのです。

ですから、これで良いと止まることが無いように、より良くしていくことを続けていくことが必要なのです。

時代の変化やお客様が求めるもの、自分の周りが求めるものの変化に合わせて、サービスや技術を提供する人間が成長していくことが、プロとして仕事することなのだと思います。

みんなの笑顔つくり続けるために、素直に謙虚に自分を変化させ続けていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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