「時間のものさし」

（林雄二郎日本フィランソロビー協会顧問）

“時間を計るものさしは無数にある。そのものさしを使って物事を考えることが大切。ある時のことだった。梅棹君と議論をしていると、彼が「こういうことをいまのうちにちゃんと考えておかないと、人類は間もなく滅びるな」と深刻そうな顔で言う。これは大変なことだと思い、「それは何年後のことだ？」と尋ねると、梅棹君は「そうだなぁ、5千万年ももてばいいほうだ」と言うのである。それまで経済企画庁にいて、3年先や5年先を見越した計画を策定してきた私には、気が遠くなるような話だった。ところが当の本人は、冗談で言っているのでも何でもなく、それが本当に心配でならないといった表情をしているのである。“

同じ人間でも、人によって見ている時間の視点が違うということで、どの視点で見るかに正解はありませんが、色々な視点で物事を捉え、考えることができるということが大切です。

今日の事しか考えない人。1年先を考える人。10年先を考える人。100年先を考える人・・・どの人がすごい人になっているかは誰にでもわかると思います。

残念ながら、多くの人は、今日明日の事しか考えていませんが、過去が今の自分を作ってきたように、今の自分が未来の自分を創っているのです。

どんな未来にするのか・・・その視点を持って今を全力で生きている人だけが、自分の描く未来に近づけることができるのです。

先を見て今の行動を決めていれば、必要になる前に準備が出来ますから、困ることは無くなり、周りの人に喜んでもらうことが出来るようになります。

いきなり10年先を見ることは出来ないかもしれませんが、先ずは、3日先・・・1週間先と先を見る習慣を付けていくことで、だんだん見れるようになっていきます。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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