「働くとは、人にサービスをすること」

（水戸岡鋭治工業デザイナー）

“福沢諭吉も述べているように、哲学と歴史学と経済学の3つが上手くバランスを取れていないと、いいものができないよと。いくら知識がたくさんあっても、それを使えなければ意味がない。そういったことを実践する場として、仕事というものがあるんだと思うんです。人のことを考えられるのは能力が高いということであり、幸福になれる基本ではないかと。会議とはどういうものであるかが若い人にはなかなか分からないようですが、いいお茶が出たり、いいお菓子が出るといい会議ができる。だから新人は皆それを1年なり2年なり1日中やるんです。おいしいお茶がはいるとお客様も長居をされますから、豊かなコミュニケーションができて、よい信頼関係が生まれるんですね。“

哲学（考え方）と歴史（経験）、そして、経済学（他人のために）、この三つのバランスが良い仕事をつくっていくということです。

会社にとっての哲学とは経営理念であり、歴史を重ねて人を育て、技術を向上させ、道具を揃えていく、そして、より多くのお客様に喜んでもらうことで、より良い仕事が出来るのです。

仕事は、「自分のために」「家族のために」もしますが、お客様が必要としてくださるから成り立つのですから、「お客様のために」が第一なんですよね。

お金を出すのはお客様ですから、自分の都合で考えて行動してしまっていては、結果的に自分にも家族にも良いことが減っていってしまうのです。

夏休みの宿題と同じで、「今、ラクがしたい」と手を抜けば後で苦労することになり、今、手間をかけて置けば、後でラクをしたり、好きなことが出来るのです。

日々色々なことがありますが、自分に打ち克って、「みんなのために」正しいことを当たり前にやり続けていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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