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9.252024
「前提条件を覆せ―大野耐一の激怒」
「前提条件を覆せ―大野耐一の激怒」
(元トヨタ自動車技監)
“入社7年目にホンダの鈴鹿製作所を見に行った時、僕は常々トヨタで習っている教えを正しいと考え、ホンダの悪いところを書いて出したら、大野耐一さんに激怒されたんです。「悪いところはあるに決まっとる。せっかく見に行ったのに、なぜいいところを見てこなかったんだ。出張費を返せ」と。なるほど、その通りだと反省して、大野さんのご機嫌が直った時に、「ホンダは乗用車の組み立てラインを40秒タクトで回しています。40秒だと仕事が一つ増えるとオーバーしますし、一つ減らすと手持ち無沙汰になってしまいます。コンベヤーのスピードの最適値はどう考えればいいですか」と尋ねたら、これがまた怖い顔になってね。「最適値?何をバカなことを言っとるんだ。最適や限界というのは前提条件を固定した時に決まる。君たちは前提条件を覆すために採用されてるんだ。くだらん質問をするな」この言葉は非常にインパクトがあったし、勉強になりました。“
前提条件を覆すことから改善は生まれてくるものだから、他人の良いところを見て、真似るためにどうするかが大切なのだということだと思います。
悪いには悪い理由があり、良いには良い理由がありますから、その理由を基に、今ある前提条件を変えることが大切なのです。
あぁだから仕方がない。こうだから仕方がない。ではより良くなることはなりませんから、「あぁだから、こうだから」をどう変えるかが重要なのです。
私たちが生きている中で、固定化された前提条件などほとんどありませんから、「絶対はない」そう思って自由な発想で考えることが大切だと思います。
技術というのは特に、ヒントやコツはあっても、やるのは人間ですから、色々な考えが混ざってしまい全く同じようには出来ません。
「こうでなければならない」や「自分がダメだと思っている」など、色々なことを考えすぎてしまって、言われたとおりにやることもままならないことが多いからです。
自分の考え(前提条件)を一度置いておいて、ヒントやコツを素直に実行してみることで意外と上手くいってしまうものです。
自分の可能性を信じ、素直な心で全力で行動していきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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