「男は十年だ」

「男は十年だ」

（北方謙三作家）

“私は10年間馬鹿になって突っ走った。転がっては突っ走り、転がっては突っ走り、それの集積が背丈を越えるボツ原稿の山。これはなかなかのものだと思うんですよ。やってる最中はとんでもなかったですけど。でも途中で書くのをやめようとは、不思議と思わなかったんです。きっと私は小説の神様から、小説を書けと言われてこの世に生を受けたんだと信じるしかないんですね。…10年同じ場所で頑張っていると、見えるものは見えてくるし、できることはできるようになると。その時は、何言ってやがるんだと思いましたけど。“

石の上にも三年という諺がありますが、色々なことが高度化され細分化された今の時代は十年必要なのかもしれません。

下積みは正直つらいものですが、スポーツで言えば基礎トレーニングだと思いますから、しっかりと創意工夫を重ね、土台を作らなければ大成することはありません。

土台を早く作りたければ、他の人よりも努力をするしかありません。

同じ時間でどれだけ多くの知識を学び、経験を積み、実際に活かせるようにしていくか、より短時間で身に付けられるようにしていくかに全力を尽くすのです。

私も若いときに、大手の会社の役員から「金もないくせに中途半端に遊ぶんじゃない。真剣に仕事に専念しろ！」と言われたことがあります。

それ以来、だらだらと無駄に遊ぶことをやめ、どうせ使うなら意味あるものにするよう自分から前向きに捉え、行動するようになりました。

現代ではパワハラにあたるのかもしれませんが、確かにその通りだと思うところもありますから、自分の人生にとって、ありがたい一言でした。

限られた24時間ですから、全てを有意義な時間にするよう前向きに考えていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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