「与えられた環境を最大限に生かす」

（稲尾和久プロ野球解説者）

“いい選手になるためには、いかに早く自分の長所に気づき、それを伸ばす努力をするかが重要なことです。私の場合、スピードではとても畑にはかなわないと思いました。すると、勝負ができるのはコントロールしかありません。徹底的にコントロールを身につけようと考えました。・・・短い間でしたが、中学時代にキャッチャーをやっていたので、私はあまり大きく振りかぶらずに、素早く投げる癖がついていました。普通の投手が投げるのは一分間に6球程度ですが、私は8球投げることができました。当時の打撃練習は一時間でしたから、その間に私は480球投げることになります。・・・480球投げるうち、120球は自分だけに特別に許された練習だと思ったわけです。“

与えられている環境はみんな同じですから、その環境の中で自分がどうするかが大切だということです。

元プロ野球選手の稲尾さんは、選手時代に同じ時間の中で、他人よりも多く練習することが出来たからいい成績を出せたのだとおっしゃっています。

今の環境に愚痴を言っているのは簡単ですが、愚痴を言っていても何も変わりません。

それどころか、愚痴を言っている人は、環境のせいだと思っているので、何も努力することはありませんから、自分の時間を無駄にしてしまっていることになります。

愚痴を言っている暇があるなら、その分、その環境の中で自分が成長するために工夫をすることが大切なのです。

環境が悪いと感じることが悪いのではありません。

悪いと感じたのであれば、そんな中でも成果を上げるため、環境を良くするために自分がどうするかが大切なのです。

その工夫と行動が自分を大きく成長させてくれるのですから、むしろ、感謝しなければならないものだったりするのです。

ご縁は必然で、良いことも悪いことも神が与えた自分に必要なことなのだと思います。

与えられたものに感謝し、最大限に生かせる仲間でありたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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