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『上手な苦労と下手な苦労』

『上手な苦労と下手な苦労』
(淡谷のり子 歌手)

“歌詞が自分のものになるまでには、3年ぐらいかかりますね。歌っていながらですよ。歌いながら養っていくんです。だから、年がら年中、別の歌を歌えるものじゃないですよ。それが持ち歌というものです。素質を磨き上げるには、もう勉強しかありませんね。歌の勉強だけじゃなくてね。ただ、苦労をするにしても上手な苦労、下手の苦労っていうのがありましてね、みじめな気持ちを持ったり、へんに勝気だったり、弱気というのは駄目です。明るく希望を持ってね、学ぶ。素直がいいというのは、そういうことなんですね。素直な人はそれが自然にできるでしょ。”

素直な気持ちで、前向きに勉強し、前向きに努力を重ねていく、その積み重ねが自分というダイヤモンドを磨き上げていくのです。
選択肢がたくさんある世の中ですから、あれもこれもとやりたくなるものですが、あれもこれも出来る能力も時間も無いことの方が多いものです。
中途半端がたくさんあっても感動は生まれませんから、一つのことに決めやり続け、徹底的に磨き上げていくことが大切だと思います。
そうすることで、ダイヤモンドのように、固くて付加価値の高いものがつくられていくのです。

折角やるのであれば、前向きな気持ちで取り組むことが大切で、前向きに取り組むことで、その効果は大きくなっていくものです。
最初から何でも前向きに出来る人なんていませんから、前向きにやる習慣を身に付けるだけなのです。
先ずは自分に言い聞かせる、次にちょとでも行動で現わす。それを継続することで、いつの間にか考えも行動も全ては前向きになっているのです。
上手な苦労とは「人に喜んでもらうために、一所懸命にやる」ということだと私は思います。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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