「帰りがけの挨拶を見ておくように」

（高嶋栄船井総研ホールディングス社長）

“運転手時代に学んだことは数えきれませんが、船井幸雄を訪問企業まで送っていく際、「これから行く会社はいい経営をしている。社長さんも素晴らしい。だから帰りがけの挨拶を見ておくように」と言われることがありました。すると、ほとんどの会社は私が車を出した後でも姿が見えなくなるまで見送ってくださるのです。逆もまた然りで、経営に苦戦している企業に新聞紙上で船井がアドバイスする企画があり、取材を兼ねておじゃますると、見送りがちゃんとできていない会社が多かったのも事実です。社長の人間性や考え方の一部がそういう行動に表れて、経営に浸透してしまう。“

良い経営をしている会社は、きちんと見送りをしてくれるが、苦戦している企業はそれができないというお話で、これは相手のためにどれだけ行動できるかの現れだということです。

キチンと見送りをする会社というのは、礼儀や節度を大切にしている会社で、礼儀を大切にするというのは自分より相手のことを考える気持ちによるものです。

感謝の気持ちで人のために働くことが仕事の本質ですから、礼節を重んじて行動することができるようになっていくことが良い仕事に繋がっていくのです。

出来ない理由はたくさんありますが、だから仕方がないと出来ないことを許していては、いつまでたっても出来るようになりません。

今、出来ないことを出来るようにすることが成長ですから、どうしたら出来るのかを具体的に考え、次は出来るようにする。そうやって出来ることを増やしていくことで、みんなの役に立ち自分の付加価値は高まっていくのです。

みんなのために礼節を重んじて、人間性を成長させ、世の中やお客様に必要とされ続けていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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