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12.162024
「その職務に死ぬ覚悟がなければ本物になれぬ」
「その職務に死ぬ覚悟がなければ本物になれぬ」
(野尻武敏 神戸大学名誉教授)
“森先生は、「教育とは流水に文字を書くように果敢ない葉である。だが文字を巖壁に刻むような真剣さで取り組まなければならぬ」とよくおっしゃっていました。大学で教鞭を執る者は、研究者であると同時に教育者でもある。教育に命を懸けられなかったら教壇を去れということを、私たちに伝えたかったのだろうと思います。「教壇に死ぬ」ということは、ただ教師のことだけではないと思いますね。どんな職業の人だって、その職務に死ぬ覚悟がなければ本物にはなれないでしょう。それは言葉を換えると、森先生から学生時代に教えていただいた「時処位的自己限定」と同じ意味だと思いますね。その覚悟ができた時、いま自分に与えられているいくつもの縁とその忝さに気づき、初めて真に縁を生かすことができると思うのです。“
「時処位(じしょい)自己限定」とは、「は誰でも一つの時代に一つの処で一つの位を(立場、役割)を得て、生きている。 この与えられた時、処、位の中で、運命に対して不満を言わず、最善最高の努力を傾注していけと言うことです。
「自分には無理」 とか 「やったことないし、難しい」 「まだ若いから(歳だから)」 といった自分を否定することばかりでは、何も成すことができなくなってしまいます。
人生は必然ですから、人間は逢うべき人に必ず逢い、居るべきところへ居るものですから、今を否定するのではなく、今を受け入れ、より良く変えていく行動をとることが大切なのです。
死ぬ覚悟を持って仕事をするということは、今の時代に合っていないと思いますが、そういうつもりでも取り組まなけば自分が大きく成長することや、大きな成果を得ることは難しいとも思います。
自分の人生を真剣に生きるというのは、その一瞬一瞬を全力で取り組むですから、「仕事だから・・・」と考えず、「自分の人生の1ページ」だと思っていくことが重要なのです。
「今、一瞬一瞬が自分の人生をつくっている」それ胸に、最高の未来を目指して行動していきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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