「知識、見識、胆識」

（豊田良平コスモ証券元副社長）

“これは要するに、単なる物知りじゃいかんということですね。先生が晩年、繰り返し強調されたのはそれですね。単なる知識ではいけない、それは見識、胆識にまで高めなければいけないよ、と。先生は晩年よく、「豊田君ねぇ、見識だけでは駄目だよ、判断力だけでも駄目だよ、胆識がなければいけないよ」とおっしゃった。胆識というのは、物事をなす場合に、抵抗、障害を乗り越えて、とにかくどうしても実行して、それを必ず達成する。それが胆識です。“

知識を持ち、見識を広め、胆識を持ってやり切ることで成果を得られるということだと思います。

どれだけ素晴らしい知識があっても、現実に置き換えて活用し、成果が出るまで行動できなければ宝の持ち腐れとなります。

正しい知識を持ったうえで、目の前の現実に合わせ具体的に改善策を見出し、実行することで成果を得ることができるのです。

そして、現実には理屈では分かっていても上手くいかないことなど山ほどありますから、上手く出来るようになるまでやり切る心が大切なのです。

最近はよく、知識がある人ほど諦めが早く、成果が出るまで実行することを怠っているのを目にします。

自分がやると決めたことに対し、自分が拘らなければ何も成し遂げることはできませんから、とても勿体ないことだと思います。

努力無くして成果が得られることはありませんし、努力して自分のモノとした知識は貴重な財産となり、豊かな未来をつくっていきます。

目先の楽に流されるのではなく、約束に拘る自分をつくっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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