「医者としてのすべてのプライドを懸けろ」

（上山博康旭川赤十字病院第一脳神経外科部長）

“伊藤先生に接していて一番違和感があったのは患者さんが亡くなると深々と頭を下げて「力及ばず申し訳ございませんでした」と謝るんですよ。それまで、謝るなんて言葉は僕の辞書にはなかった。重症で手の施しようのない患者さんに対して「そうやって謝ったらこっちに落ち度がないのに医療ミスのように取られてしまいませんか」と言ったんです。すると伊藤先生はこうおっしゃったんです。「それは上山、医者の論理だろう。医者にはダメだと分かっても、患者さんの側には分かるわけない。助けてほしいから来ているんだよ。俺たちに力がないから助けられないんだよ」衝撃でした。…「患者は人生を懸けて手術台に上るんだ。俺たちは何を懸ける。おまえのプライドを懸けろ。医者としてのすべてのプライドを懸けろ。それしか患者の信頼に応える方法はないんだ」“

お客様の信頼に応えるためには、今までの前例や常識に囚われず、自分のプライドをかけて、誠心誠意の対応をすることが大切だということだと思います。

私たちは人の命を預かる仕事をしていませんが、お客様の大切な物をお預かりしたり運んだりしています。

お客様は私たちを信頼して、自分の大切な方へ、大切な物を届ける業務を依頼してくださっているのです。

お客様のお客様へ納品や引取を行わせていただくのですから、私たちの対応やミスでお客様の信頼を失い、お客様の仕事がなくなってしまうことさえあるのです。

どれだけネットが発達しても、リアルで物が動かなければ、人間は生活することができませんから、私たちの仕事はとても重要な仕事です。

お客様の代わりにお客様の大切な物を、お客様の大切な人へお届けするということを常に意識して、より良い仕事ができるように成長し、お客様に感動していただくことが私たちの仕事です。

エッセンシャルワーカーとして、もっと仕事にプライドをもって、安全と安心を提供していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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