「出撃前夜の特攻隊員」

（神坂次郎作家）

“第七十二振武隊員の千田孝正伍長のことは、お芝居でも書いて随分感動を呼びました。第七十二振武隊というのは、昭和20年5月27日に、万世飛行場から出撃した部隊なんですが、自分たちから”特攻ほがらか部隊”と名づけたくらいに陽気で愉快な連中の集まりでした。出撃前に１週間ほど滞在していた横田村（現・東背振村）では、夜になると地元の人々が慰問に訪れていたのですが、隊員たちの元気な余興に、逆に村の人々が元気づけられるほどだったそうです。中でも人気者の千田伍長が、ひょうきんな身振り手振りで踊る特攻唄は、村の人々を爆笑させました。ところが、出撃前日の夕方、竹林の中であの陽気な千田伍長が、「お母さん、お母さん」と泣きながら日本刀を振り回していたのを、通りかかった女子青年団員の松元ヒミ子さんが見ているんですね。そういう話になると、もう、涙が溢れてきて、私などは何もしゃべれなくなる・・。“

こうやって日本のために立場を張って生き切ってくださった方がみえるから今の自分があると思うと、今、当たり前にある日々が有難いものなのだと実感します。

自分の命を白熱化させ、完全燃焼させて飛び立っていった特攻の若者たちは、生きていた歳月は僅かでも、すごい人たちだと尊敬します。

そして、自由という言葉で自分を甘やかせる今の世の中は生ぬるく、時々自分を甘やかしてしまう自分が申し訳ない気持ちになります。

第二次世界大戦はテレビや映画の世界ではなく、たった80年ほど前に起こった現実であり、ウクライナでは今まさに戦争が起こっているのです。

私たちは、日本のために命を使った彼らの存在を忘れることなく、その想いを受け継ぎより良い日本にしていくことが使命だと思います。

戦後ひとりひとりが全力で仕事をすることで、彼らの命は無駄にならず、今の豊かな日本が作られました。

みんなの安全安心のために、ひとりひとりが全力を尽くし、平和な世の中をつくっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

==================================================

あなたの仕事を支えるビジネスパートナー

　　「縁の下の力持ち」そう言われることが私たちの誇りです。

　　　株式会社　テスコ