「雪絵ちゃんとの最後の約束」

（山元加津子特別支援学校教諭）

“雪絵ちゃんは私にこう言ったんです。「前にかっこちゃんは病気や障碍は大事だった言ったよね。人間はみんな違ってみんなが大事だということも科学的に証明されているとも言ったよね。それを世界中の人が当たり前に知っている世の中に、かっこちゃんがして」‘世界中なんて、そんなこと私には無理”と言いかけた時、雪絵ちゃんに「何にも言わないで。何でも聞いてくれるって言ったよね」と言われて、私は「わかったよ」と約束したんです。そうだ、雪絵ちゃんとの約束を果たさなきゃ。この思いが私に再び立ち上がる力を与えてくれました。“

山本氏は、作家で元特別支援学校教諭をされていた方で、自分が心折れそうになった時に病気で亡くなった雪江ちゃんとの約束が自分を奮い立たせてくれたというお話です。

「生きたくても生きられなかった人の分まで頑張ろう」そうやって誰かの分まで背負って生きていくことで、逃げずに踏ん張る勇気を与えられ、壁を乗り越え自分を大きく成長させてくれるのだと思います。

自分の為だけでは踏ん張りがきかず「これぐらいで良いか」と自分を甘やかしてしまうものです。

なんの病気も障害もなく、五体満足で健康に活かしていただいている今に感謝し、それを存分に使い切らなければ頂いた「いのち」に申し訳ないと思います。

ひとりひとりが個性を持ち、他人の役に立てる力をいただいていますから、それを活用してみんなに喜んでもらえるようにしていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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