「いかに忘れるか、何を忘れるかの修養」

（新井正明住友生命保険元社長）

“「どうにもならないことを忘れるのは幸福だ」という諺ことわざがドイツにあるんですけれども、またカーライルが、「忘却は黒いページで、この上に記憶はその輝く文字を記して、そして読みやすくする。もしそれがことごとく光明であったら、何にも読めはしない」ということを言っているわけですね。先生はそれを受けて、「我われの人生を輝く文字で記すためには確かに忘却の黒いページを作るがよい。いかに忘れるか、何を忘れるかの修養は非常に好ましいものである」こう言われているわけです。これだなと思った。“

過去は今の自分を作ったものですから、完全に忘れることは出来ないと思いますが、過去にあった嫌なことで今を台無しにしてしまうことは良いことではありませんので、一時的には忘れる努力と過去の経験をプラスにする努力をすることが大切なのだと思います。

過去の事実を変えることはできないのですから、あんなことがあったからこそ、こんな自分になれたのだと思える過去にすることが大切だと思います。

完全な人間などいませんから、自分にも他人にも根に持っていても良いことはありません。

何もしなければ結果は変わりませんから、事実は受け止め、失敗した経験や怒られた経験を活かして、次は成功するように、喜んでもらえるようにひと手間かけて自分の行動を変えることが必要です。

その積み重ねが自分も周りも笑顔にしてくれて、人生を豊かにしていきます。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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