「あおいくまの教え」

（滝川広志・コロッケものまね俳優）

“中二の時、突然、耳鳴りがして右耳に激痛が走ったんです。僕は耐えられずに、その場に倒れ込んでしまいました。病名は真珠腫性中耳炎。即入院です。しかし、そんな大変な時でも僕は「お母さんに悪い」と、そのことばかり考えていました。落ち込んだのは本当に一瞬でした。「左耳が聞こえるからいいや」とすぐに気持ちを切り替えていました。両耳が聞こえることを期待するのではなく、片耳になってどうすべきかを考えていました。自分から先回りして相手の右側に座る、それもふざけたりしながら相手に気づかれないように自然な形で振る舞う、という技術をいつの間にか身につけていったんです。この時の呼吸は、その後、お笑いの世界に入ってからも大変役に立ちました。僕がすぐに気持ちを切り替えられたのは、母譲りの”いい加減”な性格と「あおいくま」のおかげなのかもしれません。“

「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな」で「あおいくま」となります。

「焦る、怒る、威張る、滅入る、弱気になる。」誰にでもあることですが、その状態が長く続いて良いことなんてありません。

そこからいかに早く気持ちを切り替え、前向きに進みだすかが大切なのです。

起きてしまっている事実は変えられませんから、その事実を受け止め、受け入れ、そこからどうするかが未来を豊かにする唯一の方法だと思います。

「あおいくま」を日頃から自分に言い聞かせておくことで、意識することが出来るようになり、無意識にも大事にすることが出来るようになります。

「焦る、怒る、威張る、滅入る、弱気になる。」そうなったときに、自分で気づき、深呼吸したりなどして自分をリセットすることが出来るようになるのです。

人は誰しも自分をリセットすれば、前向きに正しい行動が出来る生き物ですから、「あおいくま」を実践していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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