「一筋っちゃえんもんやぞ」

（山田重太郎漁師）

“私が初めてマグロ漁船に乗り込んだのは昭和21年、24歳の時でした。夜も昼も寝ずに働く稼業の過酷さにほとほとまいり、陸上でこれだけ働けばもっと良い収入が得られ、出世するのではないかだろうかこの仕事は俺には向いていないのではないかと悩みました。船長に「辞めようと思います」と相談してみました。そのときの船長の言葉は、いまでも忘れません。「いやあ、重やんよ、一筋っちゃええもんやぞ。ほんまが見えてくる」。その言葉に感動し、私は今日までマグロ一筋に生きてきました。だからこそ、他の人が見失いがちな”ほんま”すなわち原点を見失わず、有意義な人生を送ってこられたのだと思います。“

ひとつのことをやり続けることでしかわからないことがあり、やり続けたからこそ気付くことがあるということでしょうか。

上手くいかないとき、不安なとき、人は悩み苦しむものだと思います。

そんな時こそ、今目の前のことをいつも以上に全力で取り組むことが大切なのだと思います。

簡単にお金が稼げるなら誰も苦労しませんし、お金が稼げる仕事にはそれなりの理由があります。

自分が選択してきた結果の今に、自分が一所懸命に取り組まなければ自分自身を否定しているのと同じです。

私も「運ぶ」という仕事を一筋にやってきて、ようやっと私にもやっと「ほんま」が見えてきたように感じます。

私も昔はこの仕事は向いていないと思ったときがありましたが、今となってはとても向いていると感じています。

本気で取り組むから成長できるし、自分も周りも感動することができるのです。

みんなのために安全安心をつくり、より良いサービスを追求し、豊かな人間関係を築いていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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