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3.82025
「生かされている実感」
「生かされている実感」
(大石邦子 エッセイスト)
“私の身体が萎えたまま一生回復しないことを百も承知している父は、同じ言葉を繰り返す以外に、私への愛情を表現する方法を知らなかったのでしょう。あとで聞くと、父は帰りには必ず看護婦詰所に寄り、「お願いします」「頼みます」と、これも同じことを繰り返して、何度も頭を下げたそうです。私は愚かで、小さな人間です。命というもの、生きるということに目を見開いていくには、一歩前に出て半歩引き下がるような歩みをするしかありませんでした。…孤独感がこみ上げ、私は堪らなくなって大声で叫び、手当たり次第に物を投げつけていました。看護婦さんが駆けつけ…彼女は黙って私に近づきました。私は彼女に物を投げつけ、投げる物がなくなると彼女のカーディガンをつかみ、胸を叩き、泣き叫びました。それでも彼女は黙ってじっとしていました。…私は一人ではないと思いました。両親をはじめ、たくさんの顔が浮かんできました。自分はどんなに多くの人に支えられているかを痛いように感じました。私は生きているのではない、多くの命の絆に結ばれて、生かされているのだ。素直にそう思えました。“
大変な状況になると、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまいがちですが、そんな時こそ周りの気持ちを考えることが大切だということでしょうか。
陰で自分のために行動してくれていること、自分のことを思ってくれている考えてくれていることを知ることで、感謝の気持ちが湧いてくるものだと思います。
一生治らない病気をかかえた大石さんに比べたら、私も含め大多数の人はどれだけ幸せなことでしょうか。
五体満足であることに感謝し、一所懸命に働いて世の中を良くし、少しでもみんなのお役に立つことをしていくことが、人間らしく生きるということなのかもしれません。
一生治らない自分は辛いでしょうが、それを支える周りも辛いものだと思いますから、周りの気持ちを汲んで前向きに行動していくことができたらとても豊かだと思います。
辛いのは今まで当たり前に出来たことが出来なくなった現状を認め受け入れたくない心の現れですから、早く受け止め次へ進めるようになると自分も周りも幸せになっていけると思います。
仕事が出来るのも当たり前のことではありませんから、お客様はもちろん、仲間や道具にも感謝の気持ちを持って仕事をしていきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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